投資信託のトータルリターンとは – 投資成績を正しく理解するために

投資信託のトータルリターンとは – 投資成績を正しく理解するために

投資の初心者

「投資の関連用語『投資信託のトータルリターン』について教えてください。

投資研究家

トータルリターンとは、投資信託購入時点から現在までの投資期間全体における累積分配金を含む損益のことです。次の計算式で算出します。

投資の初心者

計算式は、トータルリターン=(①評価金額)+(②累計受取分配金額)+(③累計売付金額)-(④累計買付金額)とのことですね。

投資研究家

その通りです。評価金額は現在の投資信託の価値、累計受取分配金額は過去に受け取った分配金、累計売付金額は過去に売却した投資信託の金額、累計買付金額は投資信託を購入した金額を表します。

投資信託のトータルリターンとは。

投資信託の「総収益率」とは、投資信託を購入した時から現在までの期間に受け取った分配金を含めた損益のことです。

総収益率は、以下の計算式で求められます。

総収益率 = (評価額) + (累計受取分配金) + (累計売却分) - (累計買付分)

トータルリターンとは

トータルリターンとは

トータルリターンとは、投資家が投資信託を通じて得られる全体的な収益のことを指します。これは、単に投資信託の価格変動によるキャピタルゲインだけでなく、運用期間中に受け取った分配金(インカムゲイン)も含まれています。トータルリターンは、投資信託の運用成績を評価する上で重要な指標となり、単なる価格変動だけでは投資信託の全体的なパフォーマンスを正確に把握することはできません。

トータルリターンの計算方法

トータルリターンの計算方法

トータルリターンの計算方法

トータルリターンは、投資信託の投資期間における収益率を表す指標です。その計算方法は次のとおりです。

1. -購入価額- 投資信託を購入したときの価格
2. -基準価額- 投資信託の基準日時点での純資産価値
3. -分配金- 投資信託から受け取った分配金の合計

トータルリターンは、以下の公式を使用して計算されます。

トータルリターン = 1 + (基準価額 – 購入価額 + 分配金) / 購入価額

たとえば、購入価額が10,000円、基準価額が11,000円、分配金が500円の場合、トータルリターンは次のようになります。

トータルリターン = 1 + (11,000 – 10,000 + 500) / 10,000
= 1.16

したがって、投資信託のトータルリターンは、16.0% (1.16 × 100 – 100) となります。

トータルリターンを活用した投資判断

トータルリターンを活用した投資判断

-トータルリターンを活用した投資判断-

投資信託のトータルリターンは、投資期間中の価格変動と分配金の合計です。これにより、投資の全体的なパフォーマンスを正確に把握できます。

トータルリターンを使用すると、さまざまな投資信託のパフォーマンスを比較することができます。例えば、2つの投資信託がどちらも年間5%のリターンを上げたとしましょう。しかし、一方の投資信託は分配金を支払っており、もう一方の投資信託は支払っていないとしましょう。この場合、分配金を支払っている投資信託のトータルリターンは、分配金分の分だけ高くなっています。そのため、トータルリターンを比較することで、投資信託の真の収益性をより正確に判断できます。

注意すべきポイント

注意すべきポイント

-注意すべきポイント-

投資信託のトータルリターンは、運用益だけでなく、分配金や信託財産の評価額変動も考慮した値です。つまり、運用益のみでなく、配当金キャピタルゲインも含まれています。そのため、運用益のみを見て投資判断を下すのは不十分です。トータルリターンの推移を総合的に把握することが重要です。

また、トータルリターンは過去の実績であり、将来の運用成績を保証するものではありません。投資信託の性質や市場動向によって、将来のトータルリターンが過去とは異なる場合があります。したがって、投資判断を下す際には、リスク許容度や投資目的を考慮し、過去のトータルリターンが将来も継続することを過度に期待しないことが大切です。

投資をする際の留意点

投資をする際の留意点

-投資をする際の留意点-

投資信託に投資する際には、以下の留意点を考慮することが不可欠です。

* 手数料投資信託には信託報酬といった運用管理費用がかかります。手数料は運用成績に直接影響するため、投資前に十分に比較検討することが重要です。
* リスク投資信託にはさまざまなリスクがあります。投資対象や運用方針によってリスクが異なります。自分の投資目的に合ったリスク許容度を把握し、適切な投資信託を選択することが大切です。
* 長期投資投資信託は一般的に長期投資に向いています。短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で投資することが望ましいです。
* 分散投資異なる資産クラスや投資信託に分散投資することで、リスクを軽減できます。一つの投資信託に過度に投資するのではなく、バランスのとれたポートフォリオを組むことが賢明です。
* 定期積立長期にわたって定期的に少額ずつ投資することを定期積立といいます。定期積立を行うことで、市場の変動を分散でき、長期的なリターン向上につながる可能性があります。

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