投資用語解説:抵抗線 ~相場の節目とされる重要なライン~
-抵抗線の基礎知識-
抵抗線とは、相場が上昇を阻まれ、それ以上の値動きが困難になる価格のラインのことです。過去の相場では、そのラインを超えて上昇しようとする買い注文が売り注文によって相殺されることが多くみられます。そのため、抵抗線は相場の節目となり、超えることができれば上昇の勢いが強まる、下回ると下落の勢いが強まる重要なラインとされています。
抵抗線の形成には、心理的な要因やテクニカル分析から導き出される要因があります。心理的な要因としては、投資家が過去の相場の動きを記憶しており、それ以上の値動きを躊躇することが挙げられます。テクニカル分析では、過去の高値や移動平均線などのテクニカル指標から抵抗線が想定されます。
抵抗線は、相場のトレンドを確認したり、エントリーポイントや損切ポイントを決定したりする上で活用されます。抵抗線を抜けると上昇トレンドが強くなり、逆に下抜けすると下落トレンドが強くなる可能性があります。しかし、抵抗線は絶対的なものではなく、市場の状況によって変動することがあります。そのため、他のテクニカル指標やファンダメンタルズと併せて分析することが重要です。