額面株式とは|廃止された株券の金額表示
投資の初心者
質問なんですけど、『額面株式』ってどういう意味ですか?
投資研究家
額面株式とは、株券に記載されている金額を示す用語ですよ。ただし、最近は廃止されているため、あまり使われなくなっています。
投資の初心者
なるほど、株券に金額が書いてあるってことですね。でも廃止されているんですか?
投資研究家
はい、今では額面株式はほとんど使われていません。現代の株式市場では、株券の価値は市場価格によって決定され、株券に記載の金額とは無関係になっています。
額面株式とは。
額面株式とは、かつて株券に金額が表示されていた株式のことです(現在は廃止されています)。
額面株式とは?
額面株式とは、その名称が示すように、額面と呼ばれる、株式1株あたりの金額が定められている株式のことです。額面は、株券に印字されるもので、株式の発行価額や株金の最低額を示していました。額面株式は、1999年の商法改正まで日本国内で発行されていた株式の形態です。
額面株式の特徴
額面株式の特徴
額面株式は、かつて発行されていた株券に記載されていた金額のことです。額面株式は、株式の購入時に投資家が支払う金額を示し、企業の資本金にも影響を与えていました。しかし、現在は額面株式は廃止されており、株券には金額が記載されていません。代わりに、発行済株式総数の単なる数字が記録されています。
額面株式と無額面株式の違い
-額面株式と無額面株式の違い-
額面株式は、株券に記載されている金額です。これは法定資本金の一部を表しており、会社の財務状態を表す重要な指標となります。一方の無額面株式は、株券に金額が記載されていません。
この違いは、法改正により額面株式制度が廃止されたことに起因しています。かつては、額面株式は会社の財務基盤の健全性を示すものでした。しかし、株式市場の国際化やM&Aの活発化に伴い、額面株式制度は実態にそぐわなくなりました。
無額面株式はより柔軟で、企業は市場状況に応じて株式を発行することができます。また、会社法の改正により、無額面株式は額面株式と同様に法定資本金に算入されるようになりました。
額面株式の廃止の理由
額面株式の廃止の理由
額面株式が廃止された背景には、いくつかの理由があります。まず、額面株式制度は資本金の表示が実際の価値と乖離するため、資本市場の透明性を損なっていたことが挙げられます。現代では、企業の価値は業績や資産価値などによって決まるため、額面金額に意味がなくなっていました。
また、額面株式の廃止は、企業の株式発行を簡素化するための措置でもありました。額面株式では、株式の発行時に額面金額以上の金額で発行することが制限されていました。そのため、企業が市場環境の変化に合わせて柔軟に株式発行を行うことが難しくなっていました。
額面株式の廃止による影響
額面株式の廃止が与える影響の一つは、企業の財務諸表への影響です。株式の額面金額がなくなるため、資本金や剰余金の数値が減少します。これにより、企業の財務状態がより実際を反映し、投資家にとってより正確な情報提供につながるとされています。また、株式の額面金額が撤廃されたことで、企業はより柔軟に増資を行うことができるようになります。額面金額の制約がなくなり、企業は市場状況に応じてより適切な価格で増資を実施できるようになります。