投資用語『端株』とは？

投資用語『端株』とは？

端株とは何か

-端株とは何か-

端株とは、1株未満の株式のことです。通常、株式は1株単位で売買されますが、端株はそれより小さい単位で取引されます。これは、一部の企業では追加株式を発行したり、株式分割を実施したりした結果、1株未満の株式が市場に出回る場合があります。

端株の発生原因

端株の発生原因端株は、通常、企業の株式分割や株式併合などの企業行動の結果として発生します。株式分割は、1株を複数の小口の株に分割することを指します。一方、株式併合とは、複数の株を1株にまとめることを指します。どちらの場合でも、元の保有株数が割れない場合、端株が発生します。また、株式の売買においても、注文数量が1株単位でない場合、端株が発生することがあります。

株券電子化の影響

近年行われた株券の電子化によって、端株取引が普及するようになりました。株券は以前、紙で発行されていましたが、電子化されたことで分割が容易となり、端数は小数の単位でも取引できるようになったのです。この影響により、投資家は市場に流通するほとんどすべての銘柄を購入できるようになり、株式投資の敷居が低くなりました。

現在の端株制度

現在の端株制度では、単元未満株を「端株」と呼び、従来では売買が禁止されていました。しかし、2023年6月以降、東証では「単元未満株注文制度」の導入によって、端株の売買が可能になりました。この制度により、投資家はより柔軟に銘柄を選択し、投資機会の幅を広げることができます。なお、端株の売買には一定の条件があり、売買単位が「1株」に制限されていることや、注文手数料が通常の株式取引よりも高くなる点に注意が必要です。

端株に関する注意

-端株に関する注意-

端株取引を利用する際には、いくつかの注意点があります。端株は流動性が低いため、売買注文が約定するまでに時間がかかる場合があります。また、手数料が通常株取引よりも高くなる傾向にあります。さらに、端株は配当金が全株の場合より少なくなりますので、投資戦略に影響を与える可能性があります。また、端株取引は一部の証券会社のみで可能となっており、すべての証券会社で利用できるわけではありません。これらの注意点について理解した上で、端株取引を利用することが重要です。