投資信託における「個別元本」
投資の初心者
個別元本って何ですか?
投資研究家
投資信託において、購入した際の平均基準価格、購入価格のことです。
投資の初心者
加重平均で行うんですか?
投資研究家
はい。購入価格をすべて合算し、保有口数で割り戻す加重平均によって求められます。
個別元本とは。
投資用語の「個別元本」とは、投資信託において、購入時の加重平均価格のことです。購入金額をすべて合計し、保有口数で割り戻して求めます。
個別元本は、投資信託の収益率を算出する際に使われます。複数回にわたって購入していた場合は、個別元本とこれまでの含み損益、配当金、信託報酬を考慮して、トータルリターンを計算します。
個別元本とは
「個別元本」とは、投資信託の純資産総額から販売手数料や信託報酬などの費用を控除した金額を指します。つまり、投資家が実際に投資した元本に相当する部分です。
投資信託の購入価格は、基準価額に購入手数料を加えた金額となりますが、基準価額は「個別元本」を基準純資産価額で除した値です。そのため、個別元本が低いほど、購入手数料の割合が高くなります。
個別元本の求め方
個別元本の求め方は、以下の通りです。まず、投資信託の基準価額を確認します。基準価額とは、投資信託が保有する資産の合計価値を投資信託の受益者数で割ったものです。
次に、投資信託の取得単価を確認します。取得単価とは、投資信託を購入したときの価格のことです。
個別元本は、基準価額 ÷ 取得単価で求められます。例えば、基準価額が1,000円で、取得単価が800円の場合、個別元本は1,000 ÷ 800 = 1.25となります。これは、投資信託を購入した時点から基準価額が25%上昇したことを意味します。
リターンの計算への応用
投資信託において、「個別元本」とは、投資信託の保有者ごとに異なる、投資総額から分配金を受け取った額を差し引いた金額を指します。この個別元本は、「リターンの計算」において重要な役割を果たします。
投資信託のリターンは、投資信託の基準価額から購入時の基準価額を差し引いて計算します。ここで注目すべきは、基準価額の算出に個別元本が用いられる点です。つまり、リターンは投資信託が運用した金額ではなく、投資信託を保有する個々の投資家の個別元本に対して計算されます。
含み損益との関係
投資信託の個別元本は、含み損益と密接に関連しています。含み損益とは、投資信託の基準価額が購入時の基準価額を上回っている場合の「含み益」、または下回っている場合の「含み損」のことです。
個別元本は、投資信託の基準価額が含み益状態にある場合、購入時より増加します。これは、含み益が個別元本に組み込まれるためです。逆に、含み損状態にある場合、個別元本は購入時より減少します。なぜなら、含み損が個別元本から差し引かれるからです。
トータルリターンの求め方
「個別元本」の投資信託において、トータルリターンの求め方は次のように異なります。トータルリターンとは、投資期間中に得た利益や損失の合計を指します。
個別元本方式の場合、各購入時の元本が個別に管理されます。したがって、トータルリターンは、各購入分の利益または損失を合算した金額となります。それぞれの購入分は、購入時の基準価額をベースに計算されます。