イデコプラスとは?
投資の初心者
先生、『イデコプラス』について教えてください。
投資研究家
イデコプラスは、中小事業主掛金納付制度の愛称で、2018年8月に決定されました。中小事業主などが加入する確定拠出年金(確定給付企業年金ではない)に、掛金を上乗せして拠出できる制度です。
投資の初心者
上乗せする掛金は、どこから出るのですか?
投資研究家
事業主と従業員が折半で拠出します。従業員の掛金部分は、給与天引きされますが、全額所得控除の対象になります。事業主の掛金部分は、全額が法人税の所得控除の対象になります。
イデコプラスとは。
「イデコプラス」と呼ばれる投資用語をご存知ですか? これは「中小事業主掛金納付制度」の親しみやすい名称で、2018年8月に制定されました。
イデコプラスの概要
イデコプラスの概要
イデコプラスとは、個人型確定拠出年金(イデコ)の運用方法で、受給者の死亡時に一定の金額を遺族に継承できる仕組みです。イデコとは、老後資金を自主的に積み立てる制度で、税制優遇措置が受けられます。イデコプラスでは、受給者自身の死亡後に、遺族に最低100万円が受け継がれます。これにより、遺族の生活安定や老後の経済的不安解消に役立ちます。
イデコプラスのメリット
イデコプラスのメリットは、通常のイデコよりもさらに手厚い制度です。その最大のメリットは、掛け金の全額が所得控除の対象になることです。つまり、掛け金分をまるまる税金を払わずに済むため、より効率的に老後の資金を貯めることができます。さらに、運用益にかかる税金も通常のイデコよりも軽減されており、より有利に運用することも可能です。また、退職所得控除の対象となるため、退職金と合わせて税負担を抑えることもできます。
イデコプラスのデメリット
-イデコプラスのデメリット-
イデコプラスはメリットが多く、注目を集めていますが、デメリットもあります。主なデメリットとして挙げられるのは、運用益にかかる税金が高いことです。通常、イデコでは運用益が非課税となりますが、イデコプラスでは運用益の20.315%が課税対象となります。また、資産を自由に引き出すことができない点もデメリットです。イデコでは60歳まで引き出すことができませんが、イデコプラスではさらに70歳になるまで引き出すことができません。そのため、緊急時の資金調達には不向きです。
イデコプラスの対象者
イデコプラスの対象者
イデコプラスは、個人型確定拠出年金(イデコ)に加入している方が利用できます。イデコは、自営業者やフリーランスの方など、厚生年金や公的年金に加入していない方や、加入期間が短い方が、老後に備えて個人で年金制度を創設するための制度です。そのため、イデコプラスを利用するには、まずイデコに加入する必要があります。
イデコプラスの申し込み方法
-イデコプラスの申し込み方法-
イデコプラスは、企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している方向けの確定拠出年金制度です。企業型DCの掛金を上乗せして運用することで、さらなる資産形成を図ることができます。
イデコプラスへの申し込みは、以下の手順で行うことができます。
1. -勤務先の企業に加入の申込みをする-
2. -運営管理機関(金融機関)に口座開設を申請する-
3. -掛金額を設定する-
掛金額は、企業型DCの掛金の上限額の範囲内で自由に設定できます。また、掛金は全額所得控除の対象となるため、税制優遇を受けながら資産形成を行うことができます。
イデコプラスへの加入は、原則として毎年4月から翌年3月までの間に手続きを行う必要があります。ただし、手続きを忘れた場合でも、翌年4月から遡って加入することも可能です。