掛金建て年金とは?仕組みと種類を解説

掛金建て年金とは?仕組みと種類を解説

投資の初心者

「掛金建て年金」って具体的にはどういう仕組みですか?

投資研究家

掛金建て年金では、個人ごとに拠出された掛金が管理され、その掛金と運用収益の合計額が将来の給付額の基になります。

投資の初心者

なるほど。つまり、将来の給付額は自分の運用次第ってことですね。

投資研究家

その通りです。掛金建て年金では、運用リスクは加入者自身が負うことになっています。

掛金建て年金とは。

「掛金建て年金」と呼ばれる確定拠出年金(DC)は、拠出された掛金が個人ごとに管理され、その合計額と運用益を基に将来の年金額が決まる年金制度です。運用による影響で年金額が変動するため、運用のリスクは加入者が負います。

確定拠出年金には、主に2種類あります。

1. -企業型年金(企業型DC):- 労使合意に基づき、企業が掛金を拠出し、原則として70歳未満の従業員が加入します。
2. -個人型年金(iDeCo):- 65歳未満の公的年金の加入者が、金融機関に加入し、自らが掛金を拠出する制度です。

掛金建て年金の仕組み

掛金建て年金の仕組み

掛金建て年金は、加入者が現役時に支払った掛金が年金として支給される年金制度です。掛金は、加入者の給与の一部が天引きされ、厚生労働省の認可を受けた年金基金や国民年金基金に拠出されます。

拠出された掛金は、基金が運用し、運用益によって増えた分も年金額に反映されます。年金額は、拠出額、運用益、支給開始年齢などに基づいて計算されます。

掛金建て年金の運用リスク

掛金建て年金の運用リスク

-掛金建て年金の運用リスク-

掛金建て年金は、加入者の掛金がそのまま将来の年金給付に充てられる仕組みのため、運用のリスクを負います。運用の利回りが低迷すると、将来受け取れる年金額が当初の見込みより減額される可能性があります。また、インフレ時の価値下落も懸念事項です。インフレによって物価が上昇すると、年金額の購買力が低下してしまいます。残念ながら、掛金建て年金では、このような運用リスクを回避することはできません

掛金建て年金の加入者

掛金建て年金の加入者

掛金建て年金の加入者につい、掛金建て年金には以下のような加入資格が設けられています。

まず、一定の年齢に達していることが条件です。国民年金の加入資格は20歳以上60歳未満、厚生年金の加入資格は20歳以上65歳未満です。ただし、厚生年金に加入している場合、企業が負担する保険料の部分については70歳まで加入できます。

また、日本に住所を有することも加入条件です。海外に住所がある場合は、加入することができません。

さらに、一定の所得があることも加入条件です。国民年金は全世代が加入が義務付けられていますが、厚生年金は一定以上の給与収入がある方のみが加入できます。

企業型年金の特徴

企業型年金の特徴

企業型年金とは、企業が従業員のために設立する私的年金制度です。企業が他の企業と共同で運営する厚生年金基金などもありますが、多くの場合は単独で運営されています。企業型年金の特徴は、企業が掛金の一部または全額を負担する点です。また、得られた収益が企業と従業員の双方に分配されることも特徴と言えるでしょう。企業型年金には、企業が負担する掛金の種類に応じて、「確定給付企業年金」と「確定拠出企業年金」の2種類があります。

個人型年金の特徴

個人型年金の特徴

個人型年金は、自営業者や会社員の扶養家族など、公的年金を受給できない人を対象にした年金制度です。加入者は自分で保険料を支払い、将来の年金原資を積み立てます。主な種類として、「個人年金保険」と「確定拠出年金」があります。

「個人年金保険」は、保険会社と契約して毎月一定額の保険料を支払い、将来に年金を受け取るものです。内容は保険会社によって異なりますが、死亡保障や入院保障が付帯している場合もあります

一方、「確定拠出年金」は、加入者が自分の年金原資を自由に運用できる制度です。加入者は投資信託や株式、債券などから運用先を選び、将来の年金額は運用成績によって決まります

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