401(k)とは？仕組みや特徴をわかりやすく解説

投資の初心者

『401』について教えてください。

投資研究家

『401』は米国の確定拠出年金制度で、1978年に導入されました。従業員の給与からの拠出が主になりますが、企業も上乗せ拠出できます。

投資の初心者

他にも特徴はありますか？

投資研究家

従業員の加入は任意で、従業員自身で運用指図を行います。資産運用の収益は給付金受取りまで課税が繰り延べられるなど、税制面でも優遇されています。

「401(k)制度は、アメリカの年金制度のひとつです。従業員が給与から拠出し、企業も上乗せ拠出できるのが特徴です。拠出は課税前の所得から差し引かれ、資産運用で得た収益も年金を受け取るまで課税が繰り延べられます。また、従業員は運用方法の決定権を持ち、運用結果については自分で責任を負います。」

401(k)とは、アメリカ合衆国で提供されている退職年金制度です。給与から税引き前の一定額を積み立て、運用益が非課税扱いになるのが特徴です。引退後の生活資金を確保するための手段として広く利用されています。

401(k)の特徴としては、まず税の優遇が挙げられます。拠出金は課税前の収入から支払われ、積立金も投資収益に税金がかかりません。退職時に引き出す際のみ課税されます。

また、雇用主からの拠出も期待できます。多くの場合、雇用主は従業員の拠出額に対して一定割合の拠出を行います。これにより、積立金額をより大きくすることができます。

さらに、投資の自由度も高い点が特徴です。401(k)では、株式や債券など、さまざまな投資対象から選択できます。自分のリスク許容度や投資目標に応じてポートフォリオを構築できます。

401(k)の税制優遇は、退職後の資金を貯蓄するのに役立ちます。このプランに拠出された資金は、税引き前で控除されます。つまり、拠出する金額は課税所得から差し引かれ、それによって現在の税金を節約できます。

さらに、投資収益に対する税金も延期されます。これは、拠出された資金が投資によって得た利益には、引き出すまで税金がかからないことを意味します。この税金の延期の利点は、投資収益を複利で増やすのに役立ちます。また、拠出した資金は、引き出すときだけ税金がかかります。

-401(k)の運用方法-

401(k)は、参加者が自分で運用する退職年金制度です。参加者は、給与から一定額を自らの投資口座に積み立て、株式や債券などの投資商品を選択して運用します。運用益は非課税で積み立てられますが、引き出し時には課税されます。

運用方法は、投資信託やETF（上場投資信託）などの投資商品を選択することです。投資商品は、自分で選んだり、投資アドバイザーに相談したりして決定します。投資方針は、自身のリスク許容度や投資期間に応じて選択します。

401(k)を検討する際には、いくつかの注意点があります。まず、引き出し制限があることが挙げられます。原則として、59歳半までであれば、401(k)から資金を引き出すことはできません。ただし、早期引き出しペナルティや税金などの罰則を支払うことで、59歳半未満でも引き出しは可能です。

また、雇用主の拠出は雇用主の裁量で行われます。そのため、必ずしも会社の規約に記載されている額の拠出が受けられるわけではありません。さらに、401(k)には口座維持手数料などの運用管理コストがかかる場合もあります。

さらに、401(k)への拠出限度額が設けられており、2023年は最大22,500ドルです（50歳以上の場合は追加で6,500ドルのキャチアップ拠出が可能）。この限度額を超えた拠出はできません。拠出限度額は毎年見直されるため、注意が必要です。