「裁定請求」って何？年金受給権を請求する方法

「裁定請求」って何？年金受給権を請求する方法

裁定請求ってなに？

「裁定請求」とは、年金受給権があると認められるのに、日本年金機構から支給決定が出ない場合に、不服を申し立てる手続きのことです。裁定請求書を作成し、管轄の地方社会保険事務局や年金事務所に提出します。請求後、審査が行われ、裁定が下されます。裁定の結果に納得できない場合は、社会保険審査会や裁判所に不服申し立てをすることができます。

裁定請求できる人

「裁定請求」とは、年金の受給権に関する不利益な処分があった場合に不服を申し立てる手続きです。裁定請求を行うことができるのは、以下の要件を満たす方です。

* 被保険者または遺族
* 不利益な処分を受けた方
* 処分があったことを知った日から60日以内

裁定請求の方法

裁定請求の方法

裁定請求を行うには、以下のような手順があります。

1. 請求書の提出
まず、年金事務所に「裁定請求書」を提出する必要があります。この請求書には、請求者の氏名、住所、受給したい年金の種類などを記載します。

2. 証拠書類の提出
請求書と一緒に、請求内容を証明する証拠書類も提出する必要があります。例えば、年金手帳や源泉徴収票などです。

3. 裁定の決定
年金事務所は、請求書と証拠書類を審査し、年金受給権の有無や受給額を決定します。この決定を「裁定」といいます。

4. 裁定通知の送付
裁定が決定すると、年金事務所から請求者に「裁定通知書」が送付されます。この通知書には、裁定の内容や不服申し立ての方法などが記載されています。

5. 不服申し立て
裁定に不服がある場合は、一定期間内に審査請求や再審査請求などの不服申し立てを行うことができます。

裁定請求書に必要な書類

「裁定請求」の申請に必要な書類を揃えましょう。必要な書類は、裁定請求書、国民年金手帳、加給年金手帳、社会保険料納付証明書（3年前までのもの）などです。裁定請求書は年金事務所からもらえますが、日本年金機構のホームページからもダウンロードできます。記入したら、必要事項をすべて記載し、提出する際に誤字脱字がないか確認してください。

裁定請求の注意点

裁定請求の注意点については、以下の点に留意することが重要です。裁定請求は、申請期限が厳格に定められています。年金事務所に請求書を到達させた日が申請期限です。特に、この期限は法定申立期間と呼ばれ、請求できるのは一定期間に限られています。また、裁定請求には、審査請求を行うこともできます。審査請求とは、裁定請求に対して不服がある場合に行う請求で、裁定請求よりも期間が短く、審査請求を行わない場合、裁定は確定します。