投資用語『最低積立基準額』とは？基礎知識から活用法まで
投資の初心者
『最低積立基準額』について教えてください。
投資研究家
『最低積立基準額』は、確定給付企業年金において、最低保全給付の支払に対応できる資産が積み立てられているかを確認するための基準です。
投資の初心者
非継続基準の財政検証で用いられるということですが、どのように検証されるのですか？
投資研究家
積み立てられた資産の純資産額が、最低積立基準額に見合うかどうかが確認されます。なお、代行部分の最低積立基準額は、最低責任準備金となります。
最低積立基準額とは。
投資用語である「最低積立基準額」とは、これまでに加入していた期間に応じて受け取っている、または受け取っているものとみなされている給付（最低保全給付）の総額を現在の価値に換算した金額のことです。年金制度の財政検証で非継続性の基準を満たしているかどうかを確認するとき、最低積立基準額に相当する純資産額が積み立てられているかどうかが調べられます。なお、厚生年金基金における代行部分の最低積立基準額は、最低責任準備金に相当します。
最低積立基準額の概要
-最低積立基準額の概要-
投資用語の「最低積立基準額」は、定期的に投資信託を購入する際に指定される最低金額のことです。設定する目的は、運用効率を維持するためで、ある程度の資金をまとめて投資することで、手数料の負担を軽減できます。
運用会社によって基準額は異なりますが、一般的に数千円～数万円と定められています。投資信託を少額から始めたい初心者向けファンドでは、100円程度と低く設定されているものもあります。
最低積立基準額の計算方法
-最低積立基準額の計算方法-
最低積立基準額は、各投資信託が定める、投資信託に投資できる最小金額のことです。これは、投資信託を運営する会社によって異なります。最低積立基準額は、投資初心者が小さな金額から投資を始めるために設定されています。
最低積立基準額を計算するには、2 つの方法があります。1 つ目は、投資信託の販売会社に確認する方法です。販売会社は、投資信託に関する情報を提供しており、最低積立基準額も教えてくれます。
もう 1 つの方法は、目論見書で確認する方法です。目論見書は、投資信託に関する重要な情報を記載した書類です。目論見書の「投資信託の概要」の「購入に関する事項」に、最低積立基準額が記載されています。
非継続基準の財政検証における役割
非継続基準の財政検証における役割
最低積立基準額は、地方財政計画における非継続基準の財政検証においても重要な役割を果たします。非継続基準とは、継続的に支弁することができない収入や支出の基準のことです。その財源を確保するための財政検証において、最低積立基準額が活用されます。例えば、特定の開発事業に関連して一時的に発生する収入を将来の維持管理費用に充てる場合、その収入を最低積立基準額として積み立て、継続的に維持管理費用に充てる財源を確保することができます。
厚生年金基金における代行部分
厚生年金基金においては、基金加入者が最低積立基準額を下回る金額を拠出した場合、基金が基金加入者と事業所の双方に代わり、代行部分を拠出し、最低積立基準額を満たします。この代行部分には、利息が付与され、基金の設定する一定の期限が経過すると、基金加入者に還付されます。代行部分は、基金加入者にとって、一時的な不足を補う役割があり、将来の年金受給額を確保する手段として活用されています。
投資運用における活用法
投資運用における活用法
投資における「最低積立基準額」は、投資信託やETFなどの定期的な積立投資で活用できます。投資信託やETFは、少額からコツコツと投資ができるので、投資初心者にもおすすめです。最低積立基準額を設定することで、投資を継続させ、資産形成を行うことができます。
例えば、毎月1万円を投資信託に積立投資したい場合、最低積立基準額が5,000円であれば、毎月5,000円以上を積立てる必要があります。投資信託によっては、1,000円から積立投資できるものもあり、自分に合った最低積立基準額を選択することができます。
また、最低積立基準額を利用すると、ドルコスト平均法の効果も期待できます。ドルコスト平均法とは、一定期間にわたって同じ金額を定期的に投資することで、市場の変動に影響されにくく投資を行う方法です。市場が上昇しているときは少ない金額を、市場が下落しているときは多い金額を投資するため、長期的に平均的な購入単価を引き下げることができます。