マッチング拠出って何？企業型確定拠出年金の仕組みを分かりやすく解説
投資の初心者
先生、「マッチング拠出」ってどういう意味ですか？
投資研究家
マッチング拠出とは、企業型確定拠出年金において、企業が負担する掛金に対して、従業員がその一定割合を上乗せして掛金を負担することです。
投資の初心者
つまり、企業の拠出金に対して、従業員もお金を負担するということですか？
投資研究家
その通りです。マッチング拠出は、従業員の退職後の年金積立を増やすための仕組みで、企業にとっては従業員の福利厚生の充実にもなります。
マッチング拠出とは。
企業型確定拠出年金では、「マッチング拠出」と呼ばれる制度があり、企業の掛金にプラスして従業員が自主的に掛金を積み立てることができます。
マッチング拠出とは
マッチング拠出とは、企業が従業員の確定拠出年金への拠出に一定の割合で同額を上乗せする制度です。企業が従業員の将来の年金生活を応援するための仕組みで、従業員の拠出額を増やすことで、より多くの年金資産を形成することができます。マッチング率は企業によって異なりますが、例えば、従業員の拠出額が月5,000円の場合、企業が同額の5,000円を拠出する「100%マッチング」や、従業員の拠出額の50%を企業が拠出する「50%マッチング」などがあります。
マッチング拠出の上限
に示されているとおり、マッチング拠出の上限というものが存在します。これは、企業が従業員に対して拠出できるマッチング拠出金額の上限を指します。マッチング拠出の上限は、厚生労働省が定める「拠出基準日額」と収入によって計算されます。拠出基準日額は每年度改定され、2023年4月1日以降は1,300円に設定されています。
企業型確定拠出年金制度の特徴
-企業型確定拠出年金制度の特徴-
企業型確定拠出年金制度は、企業が従業員のために積み立てる私的年金制度です。最大の特徴は、年金給付が確定しておらず、積み立てた拠出金と運用益の合計によって給付額が決まることです。
つまり、企業が定める一定の拠出金を毎月積み立て、従業員自身も任意で掛金を拠出できます。積み立てた拠出金は運用され、運用益が上乗せされます。運用によって得られた収益が年金給付額に反映されるため、運用次第で年金額が変動する可能性があります。
また、企業型確定拠出年金は原則として従業員の選択により運用方法を選ぶことができます。リスクの低い安定的な運用から、リスクが高いがリターンの大きい運用まで、自分のリスク許容度や運用方針に合わせて選択できます。
マッチング拠出のメリット
マッチング拠出とは、企業が従業員の確定拠出年金への拠出額に対して、一定の割合を上乗せする制度のことです。この制度により、従業員は自らの拠出額に加えて企業からの補助も受けられるため、将来の年金受け取り額の増額につながります。マッチング拠出のメリットは、①将来の年金額の増加、②老後資金の積み立ての促進、③従業員のやる気向上と定着率のアップなどがあります。特に、企業がマッチング拠出を行うことで、従業員の年金への関心が高まり、老後資金の不足に対する不安が軽減されることが期待できます。
投資信託との併用で資産形成を加速
また、企業型確定拠出年金では、投資信託との併用が認められています。投資信託とは、運用会社が複数の投資家から資金を集めて、株式や債券などさまざまな金融商品に投資する金融商品です。企業型確定拠出年金では、この投資信託を自分で選択して運用することができます。投資信託のメリットは、さまざまな資産に分散投資することができ、リスクを軽減できることです。また、長期にわたって運用することで、複利効果により資産が大きく増える可能性があります。企業型確定拠出年金と投資信託を併用することで、より効率的に資産形成を加速することができます。