徹底解説！AIIB（エイジャン銀行）とは
投資の初心者
AIIBって国際開発金融機関だったんですね。
投資研究家
その通りです。AIIBは、アジアのインフラ整備を支援するために設立された国際機関です。
投資の初心者
略称の『AIIB』は『アジアインフラ投資銀行』だったんですね。
投資研究家
はい。AIIBの設立は中国が主導していますが、メンバー国はアジアのみならず、ヨーロッパやアメリカも含まれています。
AIIBとは。
投資関連用語「AIIB」
AIIB（アジアインフラ投資銀行）とは、中国が提唱・主導する国際的な開発金融機関です。インフラ整備への支援を目的として設立されました。
AIIBの概要と設立の経緯
-AIIBの概要と設立の経緯-
アジアインフラ投資銀行（AIIB）は、アジアのインフラ整備を支援することを目的とした多国間開発銀行です。 2015年に中国主導で設立され、現在57カ国が加盟しています。当初、AIIBは「中国の『一帯一路』構想に沿った、アジアの開発金融における中国の影響力を拡大させるためのプロジェクト」と見られていました。しかし、同銀行は国際的な協力と透明性を重視し、独立した運営を目指しています。
AIIBの目的と役割
AIIBの目的と役割
AIIBは、アジアインフラ投資銀行の英語名称「Asian Infrastructure Investment Bank」の頭文字を取ったものです。開発途上国に対するインフラ投資を支援することを目的として、2015年に設立されました。アジアや世界各国の経済成長と持続可能な発展に貢献することを目指しています。
AIIBの主要な役割は、公共サービス、エネルギー、交通、通信などのインフラプロジェクトに資金を提供することです。これらのプロジェクトは、経済成長を促進し、人々の生活水準の向上に寄与すると見込まれています。また、AIIBは技術支援や能力構築など、投資先の国々に対しても支援を行います。
AIIBの加盟国と出資比率
-AIIBの加盟国と出資比率-
AIIBには、57か国が加盟しており、それぞれが銀行の出資額に応じた出資比率を持ちます。最大の出資国は中国で、総出資額の30％を保有しています。他の主要加盟国とその出資比率は以下の通りです。
* インド8.3％
* ロシア6.5％
* ドイツ4.5％
* フランス3.4％
* イギリス3.1％
これらの出資比率は、AIIBの意思決定プロセスに影響を与えます。出資比率が高い国ほど、銀行の運営や融資決定に強い影響力を持つことができます。
AIIBの融資条件とプロジェクトの審査基準
AIIBの融資条件とプロジェクトの審査基準
AIIBは、加盟国の経済開発を支援するために、融資と技術協力を提供しています。融資を受けるためには、以下のような条件を満たす必要があります。
* 加盟国または加盟国が認定した機関であること。
* プロジェクトが加盟国の経済開発計画に沿っていること。
* プロジェクトが環境、社会、経済の観点から持続可能であること。
* プロジェクトの実行能力が十分であること。
また、AIIBは融資を行う際に、以下の審査基準を考慮しています。
* プロジェクトの経済的・財務的健全性。
* プロジェクトの技術的・環境的適合性。
* プロジェクトの実行能力と持続可能性。
* プロジェクトが加盟国の優先事項に沿っていること。
日本とAIIBの関係
日本とAIIBの関係
日本はAIIBの創設当初から参加国として関わり、第2位の拠出国となっています。AIIBへの参加は、日本のインフラ支援の強化やアジアにおける影響力の拡大を狙った戦略的判断とされています。日本はAIIBのプロジェクトへの資金拠出に加え、インフラ開発における技術やノウハウを提供しています。また、AIIBの意思決定機関である理事会にも日本人が参画し、アジアのインフラ開発の推進に貢献しています。日本とAIIBは、インフラ分野での協力関係を深めており、さらなる投資や技術協力が期待されています。