「外国為替特別会計」ってなに？
投資の初心者
『外国為替特別会計』ってなんですか？
投資研究家
国の特別会計で、円売り介入の資金を管理する機関だよ。外貨準備を運用する役割もあるんだ。
投資の初心者
円売り介入の資金はどうやって調達するの？
投資研究家
外国為替資金証券と呼ばれる政府短期証券を発行して調達するんだ。
外国為替特別会計とは。
「外為特会」とは、投資用語で「外国為替特別会計」のことです。これは、国が外国為替の売買などを管理する特別な会計枠です。
円売り介入の資金は、この「外為特会」を通じて調達されます。具体的には、政府短期証券（FB）の一種である「外国為替資金証券（為券）」を発行して資金を集めます。この為券の償還期間は3ヶ月です。
介入により得られたドルは「外貨準備」となり、外為特会の中で運用されます。具体的な運用方法は、米国債などに投資することなどです。
外国為替特別会計とは？
「外国為替特別会計」とは、国が管理する特別な会計制度のことです。この会計は、日本円と外国通貨の交換や、外国通貨の備蓄、為替相場の安定化などを目的として設けられています。つまり、日本の国際的な金融取引を円滑かつ安定的に行うための重要な仕組みなのです。
円売り介入と外為特会
「円売り介入」とは、日本の通貨の円が海外で買われすぎて円安になってしまうのを防ぐために、政府が円を売って外貨を買うという対策のことです。このとき、政府は外為特会という特別な会計からお金を使って円を売買します。外為特会は、政府が為替相場を調整するため、あらかじめ外貨を蓄えておくための資金を管理する特別な口座です。円売り介入を行うと外為特会の外貨が減り、逆に円買い介入を行うと外為特会の外貨が増えます。
外国為替資金証券（為券）
-外国為替資金証券（為券）-
外国為替特別会計は、円と外国通貨との交換をスムーズに行うために設けられた政府の会計制度です。この会計に関連して、「外国為替資金証券（為券）」と呼ばれる証券が発行されています。
為券は、為替特別会計が発行する、円建ての有価証券です。発行の目的は、円と外国通貨の交換時に生じる差益を運用することとされています。為券には、短期のもの（償還期間が1年未満）と長期のもの（償還期間が1年以上）があります。
運用益の活用
「運用益の活用」
「外国為替特別会計」が持つ外貨資産は、一定の運用を行っており、その運用益は政府の財政に組み込まれます。この運用益は、財政支出の原資として利用され、国の経済・社会政策の運営に活用されます。例えば、インフラ整備や教育支援、社会保障などの重要な政策の資金源として活用されています。運用益の活用により、政府は限られた財源を効率的に配分し、国民の生活の向上や社会の安定に貢献しています。
外貨準備と米国債
「外国為替特別会計」には、外貨準備と米国債が保有されています。外貨準備とは、日本が持つ外貨資産のことで、ドルやユーロなどの通貨で保有されています。これは、海外からの輸入代金の支払いなどに使用されます。米国債とは、米国政府が発行する債券で、日本が投資を行っています。米国債は安定した利息収入が得られるため、外貨準備の運用手段として利用されています。