いざなみ景気とは?
投資の初心者
先生、『いざなみ景気』について教えてください。
投資研究家
『いざなみ景気』は、2002年1月から2008年2月まで続いた、73ヶ月間の景気の拡張局面のことです。
投資の初心者
その『景気の拡張局面』というのはどういう意味ですか?
投資研究家
景気がいい状態が続いた期間のことを指します。この場合は、 económica ростが続き、失業率が低く、企業が投資を行うなどの経済活動が活発だった時期です。
いざなみ景気とは。
「いざなみ景気」という経済用語は、2002年1月の景気の落ち込みから2008年2月の景気のピークまでの73か月間の景気拡大局面(第14循環)を指します。
これは日本の歴史上、大きな景気拡大局面の一つとされています。その好況ぶりは神話に登場する女神「イザナミ」にちなんで、「いざなぎ景気を上回る好景気」と称されました。
いざなみ景気の期間と定義
いざなみ景気の期間と定義
いざなみ景気は、1987年の「ブラックマンデー」後の株価急落による景気後退から始動し、1991年のバブル経済崩壊まで続いた経済成長期間です。この期間は、土地や株の価格が急上昇し、景気拡大を牽引しました。しかし、金融緩和政策が原因で過剰な借金とインフレを引き起こし、最終的にはバブル崩壊へとつながりました。
いざなみ景気の要因
-いざなみ景気の要因-
「いざなみ景気」は、1990年代後半から2000年代初めにかけて日本経済に訪れた好景気です。この景気拡大の要因は以下のようなものが挙げられます。
まず、ITバブルが経済成長を押し上げました。インターネットやIT関連企業の株価が急上昇し、投資を刺激し、需要を創出しました。
それに加えて、阪神淡路大震災後の復興需要が景気を喚起しました。震災によって失われたインフラや建物の再建には膨大な資金が投入され、建設業や関連産業にプラスの影響を与えました。
また、ゼロ金利政策も景気浮揚に貢献しました。日本銀行は低金利政策を導入し、企業や個人の借り入れコストを押し下げました。これにより、民間投資や消費が促されました。
さらに、アジア通貨危機を受けて、日本円が下落しました。円安により、日本製品の輸出競争力が強化され、製造業を中心に景気を押し上げました。
これらの要因が相まって、「いざなみ景気」は日本経済の長期的な停滞に終止符を打ち、経済成長と雇用創出に寄与しました。
いざなみ景気の経済的影響
いざなみ景気の経済的影響は多岐にわたりました。企業の収益は急増し、株式市場は過去最高値を記録しました。雇用も大幅に増加し、失業率は大幅に低下しました。しかし、この景気はインフレ率の上昇も引き起こし、物価上昇につながりました。さらに、貿易赤字も増加し、長期的に経済に悪影響を及ぼしました。
いざなみ景気の特徴
いざなみ景気の特徴は、長期にわたって持続したことと、成長の源泉が内需主導であったことが挙げられます。1980年代後半から1990年代初頭にかけての約10年間、日本経済は安定した成長を遂げました。この期間は、海外経済の不況の影響を受けにくく、内需を中心とした安定的な経済成長が続きました。
個人消費、設備投資、住宅投資などの内需が活発化したことが、いざなみ景気を牽引しました。民間消費は堅調に推移し、家計の富が増加したことや金融緩和により消費意欲が刺激されました。また、企業は設備投資を増やし、生産能力の拡大や技術革新に取り組みました。さらに、低金利政策が住宅ローン金利を引き下げ、住宅投資も活発化しました。
いざなみ景気後の日本経済
いざなみ景気後の日本経済は、1990 年代の景気後退とバブル経済崩壊によって特徴づけられました。1991 年の湾岸戦争とその後の中東情勢の不安定化が景気後退に拍車をかけ、バブル経済とその後の過剰投資が大きな影響を与えました。