知っておきたい！投資の必須用語「特定公社債」

知っておきたい！投資の必須用語「特定公社債」

特定公社債とは何か？

特定公社債とは、地方公共団体や独立行政法人、日本郵政グループが発行する債券のことです。政府の関与はないものの、発行体が信用力があるため一般に信用度が高く、安定した利回りを求める投資家に人気の投資先となっています。特定公社債は、国債に次いで発行額が多く流通しているため、投資しやすいというメリットもあります。

特定公社債の分類

-特定公社債の分類-

特定公社債は、発行する機関によって以下のように分類できます。

* 地方公共団体債 都道府県、市町村が発行する債券。主にインフラ整備や公共施設の建設などに充てられます。
* 特別区債 東京23区が発行する債券。地方公共団体債と同様の使途が想定されています。
* 政府関係機関債 日本銀行や年金積立金管理運用独立行政法人などが発行する債券。国の政策遂行や公共事業の資金調達に用いられます。
* 政府保証債 国が利払いや元金の償還を保証する債券。民間企業や地方公共団体が発行し、社会経済の活性化や地域開発に貢献します。

特定公社債のメリットとデメリット

-特定公社債のメリットとデメリット-

特定公社債にはメリットとデメリットの両方が存在します。メリットとしては、一般債券よりも金利が高いことが挙げられます。これは、公的機関の保証を受けているため、リスクが低いと見なされているためです。また、上場債券であるため、市場で自由に売買することができます。

一方で、デメリットとしては、償還期限が長いことが挙げられます。そのため、投資期間中に金利が上昇すると、元本割れが発生するリスクがあります。また、発行体によっては信用リスクがある場合もあります。したがって、投資にあたっては、発行体の財務状況や償還期限を十分に考慮することが重要です。

特定公社債の投資対象

-特定公社債の投資対象-

特定公社債の投資対象は、「特定の公的機関」や「公益法人」が発行した債券です。具体的には、住宅金融公庫や日本政策投資銀行、国際協力銀行、日本学生支援機構などが発行しています。これらの機関は政府関連の組織や社会的に重要な事業を行う組織であり、一般的に高い信用力が認められています。そのため、特定公社債は安定的な利息収入を得られるとともに、元本償還リスクが低い投資先として注目されています。

特定公社債を始めるための手順

-特定公社債を始めるための手順-

特定公社債に投資を始めたいと考えている場合は、以下の手順に従ってください。

-1. 取扱金融機関を開設-

特定公社債の購入には、口座開設している金融機関が必要となります。証券会社や銀行など、特定公社債を扱っている金融機関を選びましょう。

-2. 口座への入金-

口座を開設したら、特定公社債の購入資金を入金します。入金方法は金融機関によって異なりますが、通常は銀行振込やネットバンキングを利用できます。

-3. 銘柄の選択-

口座に入金したら、投資したい特定公社債の銘柄を選択します。銘柄は発行体、償還期限、利回りなどを考慮して選びます。

-4. 注文の執行-

銘柄を選択したら、証券会社または銀行に注文を行います。注文方法は電話、インターネット、窓口などがあります。

-5. 約定-

注文が執行されると、約定と呼ばれる取引が成立します。約定後、購入金額が口座から引き落とされ、購入した特定公社債が口座に反映されます。