公社債店頭売買参考統計値を徹底解説

公社債店頭売買参考統計値を徹底解説

投資の初心者

『公社債店頭売買参考統計値』ってどういう意味ですか?

投資研究家

公社債店頭市場での売買の参考になる単価や利回りのことだよ。

投資の初心者

それで、その統計値はどのように集められているんですか?

投資研究家

指定された金融機関が報告する気配(売り気配と買い気配の中間値)をもとに、日本証券業協会が統計処理をして算出しているんだよ。

公社債店頭売買参考統計値とは。

投資用語の一つに「公社債店頭売買参考統計値」があります。これは、店頭市場で売買される公社債の参考となる単価や利回りです。参考統計値が発表される公社債は、主に公募された公社債(日本国内で発行され、新株予約権付き社債を除く)のうち、元本、利息、償還金がすべて円建ての債券から選定されています。日本証券業協会(以下、「協会」)が、毎営業日にホームページで発表しています。なお、協会は指定した報告協会員から受け取った気配(売り気配と買い気配の中間値)に基づいて統計処理を行い、その値を算出しているため、実際の取引価格とは必ずしも一致しない場合があります。

公社債店頭売買参考統計値とは

公社債店頭売買参考統計値とは

「公社債店頭売買参考統計値を徹底解説」

「公社債店頭売買参考統計値とは」

公社債店頭売買参考統計値とは、日本証券業協会により発表される統計で、店頭市場における公社債の売買動向を示すものです。この統計には、売買高流通額売買代金などが含まれており、投資家が店頭市場の概況を把握する上で重要な指標となっています。

統計値の対象となる債券

統計値の対象となる債券

統計値の対象となる債券は、以下のように厳格な基準が設けられています。対象となるのは、時価発行額が100億円以上で、かつ流通市場における取引が活発な債券に限られます。具体的には、銘柄毎の年間取引額が100億円以上を目安としています。加えて、格付けが投資適格、つまり格付機関から投資に適格と評価された債券が対象となります。これらの基準を満たすことで、流通市場で高い流動性を有し、投資家から広く取引される債券が統計値の対象として選定されます。

統計値の計算方法

統計値の計算方法

統計値の計算方法

公社債店頭売買参考統計値は、日本証券業協会が算出しています。その計算方法は、日本証券業協会に報告された店頭売買のデータを基にしており、以下の手順で行われます。

まず、各証券会社から報告された売買データを、銘柄ごとに集計します。次に、銘柄ごとに以下の計算を行います。

* 出来高 1営業日の間に売買された債券の総金額。
* 加重平均価格 出来高を基準として計算される債券の平均価格。
* 約定レート 債券の買値と売値の平均。
* 流通価格 加重平均価格と約定レートの平均。

これらの銘柄ごとの統計値を、市場の規模や活況度を示す指標として利用できます。

実勢値との違い

実勢値との違い

実勢値との違い

公社債店頭売買参考統計値は、公社債店頭市場における実際の取引情報を基に算出されますが、実勢値とは異なる場合があります。公社債店頭売買参考統計値は、取引参加者から報告された情報を加重平均した値ですが、一部の取引が反映されていない可能性があります。また、実勢値は、個々の取引において実際に形成された価格であり、加重平均ではなく、取引ごとの価格がそのまま反映されています。そのため、公社債店頭売買参考統計値と実勢値に乖離が生じる場合があります。投資家は、公社債店頭売買参考統計値を参考にする際には、実勢値との違いを認識しておくことが重要です。

公社債店頭売買参考統計値の活用方法

公社債店頭売買参考統計値の活用方法

公社債店頭売買参考統計値は、債券市場の動向を把握するための重要な指標として活用できます。具体的には、以下の情報を得ることができます。

* -取引量-市場全体の活況度や特定銘柄の人気度を把握できます。
* -価格-債券の需給バランスを反映しており、市場金利の動向を推測できます。
* -利回り-債券の投資魅力度を示しており、投資判断の参考になります。
* -出来高-市場の流動性を把握できます。取引が活発であれば、売買が容易になります。

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