債券等利含みとは？売買単価の計算方法を解説
投資の初心者
先生、『債券等の利含み』ってどういう意味ですか?
投資研究家
債券を売買するとき、利息がすでに発生している場合、その分を価格に含めて計算することだよ。
投資の初心者
つまり、債券の価格にすでに発生した利息分が上乗せされているってことですか?
投資研究家
その通り。債券の購入時は含み益、売却時は含み損になることが多いよ。
債券等の利含みとは。
投資用語の「債券等の利含み」とは、債券の売買価格に経過利息を含めて計算することです。
債券等利含みとは何か
債券等利含みとは、債券や国債などの金融商品を売買する際に発生する、その時点での支払利息が含まれた売買単価のことです。つまり、債券や国債の額面金額に、直近の利息支払日から売却日までまでの利息を上乗せした価格を表しています。これは、債券や国債の売買において重要な概念であり、売買する際の実際の価格を把握するために不可欠な要素となります。
債券等利含みの計算方法
-債券等利含みの計算方法-
債券等利含みは、債券の売買単価に含まれる利息のことです。債券の取引では、売買単価は額面金額（債券の発行時の金額）に、未経過利息（債券が発行されてから売買日までの間に発生した利息）を加えたものです。未経過利息は、債券の年率の利息を日割りしたものであり、売買日から次回の利払日までの日数を年利で割って計算します。
例えば、年利5%の1万円債券を、次回利払日が30日後、売買日から次回の利払日までの日数が20日である場合、未経過利息は次のようになります。
未経過利息 = 1万円 × 5% × (20日 / 365日) = 27.40円
したがって、この債券の売買単価は、額面金額の1万円に未経過利息の27.40円を加えた1万027.40円となります。
利息の受け取りと利含みの関係
利息の受け取りと利含みの関係
債券を売買する際、利息の受取りとの関係性を理解することが大切です。債券には利息支払日が設定されており、購入時までに発生した利息は売買代金に含まれます。これを利含みといいます。つまり、購入時に利息を含めた価格で取引されることになります。
例えば、利息支払日が1月1日で、1月5日に債券を購入したとします。この場合、1月1日から5日までの利息は売買代金に含まれるため、購入者は利息を受け取れません。逆に、利息支払日の前に債券を売却した場合には、売却日までの利息を売却益として受け取ることができます。
債券等の売買における利含みの影響
債券等の売買における利含みの影響は、投資家が債券を購入または売却する際に考慮すべき重要な要素です。利込みとは、債券を購入する際に発生する利息の調整です。一般的に、債券が満期になるまでに支払われる予定の将来の利息の一部が、購入価格に織り込まれます。このため、投資家が利息を受け取っていない期間分の利息が売買単価に含まれることになります。
債券の売買単価を計算する際には、この利含み分が反映されます。例えば、100円の債券を購入する場合、既に支払われた利息分が5円含まれているとします。この場合、投資家が購入する際に支払う実際の単価は95円（100円 – 5円）となります。逆に、投資家が債券を売却するときは、受け取っていない利息分が単価に織り込まれます。つまり、売却単価は、満期までの利息分を含む実際の価値を反映したものになります。
利含みを加味した投資の意思決定
利含みを加味した投資の意思決定
債券の利含みは、投資判断を行う上で重要な要素となります。将来のクーポン収入は、投資収益率全体に影響します。利含みを考慮することで、より正確な投資判断を下すことができます。
例えば、利回り5%の債券に投資した場合、購入時の売買単価に含まれている利含みを回収することで、実際にはより高い利回りを得ることができます。同様に、利回りが低い債券に投資する場合は、利含みが小さい分、実質的な利回りが低くなります。したがって、投資家は債券選択時に利含みを考慮することが不可欠です。